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最新テクノロジーで見る仏さま [その他]

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木曜日。平年よりは暖かく過ごしやすい日が続きます。
奈良公園の木々はいよいよ落葉し、少し寂しい姿になってきましたが、そんな物悲しい静けさが奈良には合っているように思います。
この暖かさは週末の3連休頃まで続くとのことですので、この連休は寒くなる前のおでかけチャンスと言えそうです。冬の静かな奈良もおすすめですよ。


さて、少し前になりますが、ネットニュースでこんな記事を目にしました。
ご存知の方も多いかと思いますが、おもしろかったのでちょっとご紹介します。
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奈良大学の学生プロジェクトが、Microsoftの学習済みAI「Cognitive Services」を活用して、216体の仏像の表情を分析し、推定年齢や感情を割り出した、というのです。

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まず年齢ですが、測定できた仏像の平均年齢は38歳。意外と若い・・・。
そのなかでも最高齢は西大寺の叡尊上人像の83.5歳だったそうです。叡尊坐像は叡尊上人の肖像で、上人が90歳で亡くなる前の姿だといわれているので、推定された83.5歳という年齢はかなりいい線だということになりますね。
ちなみに最年少は正法寺の釈迦如来坐像で2.9歳。・・・赤ちゃんですね。

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また感情分析では、「怒り」「軽蔑」「嫌悪感」「恐怖」「喜び」「中立」「悲しみ」「驚き」の8つの感情を数値化。
すると飛鳥時代の仏像は「喜び」の数値が高く、奈良時代と鎌倉時代では「怒り」の数値が高いという傾向が判明しました。

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さらに仏像の種類ごとに各感情測定値の平均値を算出したところ、多くの仏像で特定の感情がない「中立」の数値が高かったそうです。
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これは、拝む人の心の状態によってさまざまな表情で認識されるように、あえて中立的な表情にしているとの考えもあるんだとか。
お参りしている人やそのときの感情によって、怒ってるように見えたり笑ってるように見えたり、ということですね。なるほど。

こうなってくると気になるのが、「私たちが良く知ってる仏像のお顔はどうなの?」ということ。
たとえば我らが(?)興福寺の阿修羅像は、真ん中のお顔の写真を用いて測定したところ、年齢は推定23歳という結果だそうです。
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表情はというと、「中立」がほかの仏像よりも低く、より人間の表情に近いとか。
さらに「悲しみ」と「喜び」を示す数値も含まれ、正面右側から見た表情には「悲しみ」の数値が強くなる傾向にあり、左側からだと「喜び」の数値が「悲しみ」より高くなる写真もあったのだそうです。
なかなか興味深い結果ですね。
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興福寺の阿修羅さんが人々を惹き付けて止まないのも、表情にそんな奥深さがあるからかもしれません。

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そういえば、当店には偶然にも阿修羅像のワッペンがありました。
なんとも言えない神秘的な表情を刺繍で表現しています!
最後に今回の分析は、像の向きやライティング、写し方の違いによって表情が異なって見え、検出数値が変動するので、結果はあくまで仏像の傾向を読み取るための参考値、だそうです。

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また奈良大学の特設サイトでは、分析した結果をより詳しく見ることができます。
さらに自分の顔写真をアップロードすると、近い表情の仏像を紹介してくれるコーナーもあるので、仏像ファンの方はぜひ一度ご覧ください。


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